投資をする上で重要なのが安全性です。
安全性は、リスク許容度とも言われます。リスク許容度とは、投資でどれだけマイナスになっても耐えられるか?という考え方です。
例えば、皆さんが100万円で株に投資しているとして、マイナスになることに耐えられない人や、マイナス20万円までなら耐えられる人、マイナス50万円までなら耐えられる人など様々な方がいます。
どれだけ耐えられるかは、人によって違います。
リスクというと、危険をイメージする人が多いのですが、リターンの振れ幅を言います。つまり、プラス30万円になることもリスクと言えます。
振れ幅が大きいほどハイリスクと言います。
ハイリスクの投資の例をあげると、S&P500です。外国株式は変動が激しいですし、外国為替の変動の影響も受けます。
買ったのに、株式が下落したうえに、円高のよる為替差損を受ける場合もあります。
安全な投資とは、マイナスの振れ幅の最大値になっても耐えられることを把握して投資する事です。
把握しないで雰囲気で投資をするのはギャンブルです。耐えられるかどうかは、その時にならないとわからないと言う人も多いです。
耐えられるかどうかを判断する材料は、投資をする人の年齢、家族構成、職業、収入、保有資産、投資経験、本人の性格です。
年齢は若いほうが耐える事が出来ます。扶養する子供がいない方が耐える事が出来ます。収入や保有資産が多いほど耐える事が出来ます。投資経験は長いほうが耐える事が出来やすいと言われています。
安全な投資をしなかった人の末路は、だいたいが、大きな損失を出しての撤退です。
価格が予想した方向とは逆に大きく行ってしまったら、パニック状態になって損切する事が多いです。
もし、勝ったとしても気が大きくなって、次の投資に大きく賭けてしまいがちです。そして、いつか負けて撤退という感じになります。
何億と儲けた人がなぜその時に引退せずにマイナスになるまでやり続けたという話を聞かれた事があると思います。ギャンブルのような投資は不思議な行動を起こしがちなのです。
投資は、余裕のある資産でパニックにならない程度のリスクを取ってするものであると言えます。
いつか長い不景気や、ものすごい暴落相場を目の当たりにします。
環境のいい相場や平穏な相場が長く続くと、大変な相場は来ないのではないか、来るとしてもずっとずっと先ではないかと思いがちですが、必ず急にその時はやって来ます。その時の耐えられるようにするためにもギャンブルのような投資は慎むべきです。